安田記念 (GI)

[昨年の記事]
http://d.hatena.ne.jp/hamashi/20120531/1338430522


[予想]
今年もシルポートの出走でハイペースは間違い無さそう。スタミナとスピードの問われるハイレベルなマイル戦を想定。人気になっているロードカナロアはマイル出走なくスタミナに疑問。ショウナンマイティは逆に超スローの長距離戦を速い上がりで勝っているだけでスピード決着への対応力に疑問。妙味を狙ってキル。

ダークシャドウ
近年のマイル戦線のレベルの低さを考えれば、ハイレベル中距離戦線からチョイス。それも、超高速決着だった天皇賞秋でスピード決着への対応力をみせているこの馬から。展開、現在の馬場を考えれば、脚質も向く。

カレンブラックヒル
展開が不利とみて少し評価を下げたら、この人気なら積極的に買いたい。ベストは中山マイルなので、このレースは合う。

グランプリボス
カレンとは展開で逆転あるかといった力量僅差かと思う。今のマイル戦線の中なら、春、秋GIで連続2着というのは頼もしい。


馬券は◎の単勝を本線に、◎から馬連二点。押さえで◎→◯▲からの三連複フォメで、ガルボ、香港二頭、ダイワ、サダムの外枠の差し馬まで。

目黒記念 (GII)

[昨年の記事]
http://d.hatena.ne.jp/hamashi/20120524/1337870666

[予想]
難解なハンデ戦。基本的には持続ラップの底力勝負か、前半スローからの後半の持続力勝負。ネコパンチがある程度のペースで逃げるだろうから、ある程度は締まった流れを想定。普通に強い馬を買えば良い。
そこで、今年の長距離戦線で2トップが出走でハイレベルだった日経賞阪神大賞典の2着馬のハンデ戦に紛れた妙味を追う。カポーティースターはムラがある馬で人気になりづらいが、前走は前には厳しい流れで度外視できるし、京都での底力、持続力は評価できる。デスペラードは前が速くなったときの追い込み+C.デムーロの腕に期待。阪神大賞典は展開ハマったとはいえ、ラップが厳しく評価できる。

馬券は、◎の単勝2点買いで。

日本ダービー (GI)

[昨年の記事]
http://d.hatena.ne.jp/hamashi/20120523/1337789246


[予想]
まず、重要なステップレース「京都新聞杯」を振り返っておこう。

13: 12.2-10.4-12.3-12.0-12.3-12.3-12.6-12.3-12.1-11.8-12.0 = 34.9-36.6-24.9-35.9 = 2.12.3
12: 12.2-10.6-11.4-11.7-12.1-12.8-12.5-11.9-11.3-11.5-12.0 = 34.2-36.6-24.4-34.8 = 2.10.0
11: 12.5-11.0-12.3-12.4-12.4-13.2-13.1-12.3-11.2-11.3-11.8 = 35.8-38.0-25.4-34.3 = 2.13.5
10: 12.4-11.1-12.4-11.6-12.4-13.3-12.8-12.1-11.7-11.5-11.5 = 35.9-37.3-24.9-34.7 = 2.12.8
09: 12.6-11.2-12.3-12.5-12.4-13.0-12.6-11.8-11.3-11.5-11.8 = 36.1-37.9-24.4-34.6 = 2.13.0
08: 12.9-11.4-13.0-13.2-13.2-13.7-12.8-12.1-11.7-12.0-12.4 = 37.3-40.1-24.9-36.1 = 2.18.4 ※稍
07: 12.4-10.4-12.5-12.7-12.5-12.9-12.7-12.1-11.3-11.8-12.2 = 35.3-38.1-24.8-35.3 = 2.13.5
06: 13.0-11.4-12.8-12.7-12.9-13.2-13.2-12.1-11.3-11.1-11.1 = 37.2-38.8-25.3-33.5 = 2.14.8
05: 12.6-10.7-12.5-12.2-12.2-12.5-12.0-12.0-11.9-11.8-12.6 = 35.8-36.9-24.0-36.3 = 2.13.0
04: 12.6-10.7-12.2-11.8-12.4-12.8-12.9-12.0-11.6-11.2-11.7 = 35.5-37.0-24.9-34.5 = 2.11.9

この中でダービー好走馬が出たのが、12年の先行押し切りのトーセンホマレボシ、05年のまくりのインティライミ、04年の追い込みのハーツクライとなる。一見共通点が見えづらいように見えるが、実は1短銃に勝ちタイムが速い、2中盤(特に第二ブロック)が締まった流れ、という特徴が見えてくる。すなわち、メンバレベルが一枚落ちる京都中距離とはいえ、ここで中盤の締まったレースを勝ってきた馬はダービーでも通用するということなのだろう。いずれの年も前には厳しい流れだったため、幻のダービー馬トーセンホマレボシの年を除いて(ま、この年は超高速馬場も味方していたが)上位馬は後ろからレースを進めた馬ばかり。
以上のことを考慮して今年のレースを分析すると、前半、中盤の締まったラップは昨年並の好ラップ。とすれば、追い込みハマったとはいえ楽々差し切った勝ち馬キズナインティライミ、ハーツくらい並の評価はできる。また、キズナの影に隠れてまったく注目されていないが、この流れを3番手から最後まで伸びているペプチドアマゾンも、昨年のトーセンホマレボシ並の評価が可能。穴で一考。実際に、逃げて0.4差のウインアルザスは京都500万とは言え、次走でしっかり勝っている。


キズナ
今年のポイントは皐月賞組の取り捨て。ハイラップ持続型のスピード勝負でレコード決着だった。これはダイワメジャーアンライバルドノーリーズンの年と似たマイラーよりのレースといえる。勝ち馬、ロゴタイムは朝日杯FSをテン33秒台で2番手追走しちゃうほどのスピード十分タイプでどう考えても短距離趣向。2着のエピファネイアは適距離はもう少し長いところかとは思うが、現状では折り合い不安で、中間も順調さに欠けたようでここでは。3着コディーノ朝日杯FSに続いてマイルよりのスピード勝負でロゴタイプに負けたと言う印象で、如何にもトライアルという走りだった弥生賞の内容を度外視すれば、ここではロゴタイプ以上の評価はしたい。
て、ことで、皐月賞組が今ひとつとすれば、上で考察した京都新聞杯の内容がすばらしいキズナが止む終えないか。展開はおそらく、サムソンズプライドやアクションスターがチンタラ逃げたところを、キモアムや福永らがプレッシャーをかけるという流れで極端に遅くはならないだろう。とすれば、今の外が伸びない馬場が不安ではあるが、展開的にはキズナの差しがまたしてもハマりそう。毎日杯も展開ハマったとはいえ、ラップ内容的にはディープスカイの年並みの評価はできる。東京コースは間違いなく向く。

◯ペプチドアマゾン
上で考察したように、このラップを先行して最後まで粘っていたのは、トーセンホマレボシ並みの評価が可能。瞬発力勝負は苦手も、上で想定したようなガチンコ勝負だと、0.4差で圧勝した2勝のように得意なのはこの馬のみ。

コディーノ
と、言う訳で、皐月賞組ならこの馬か。


馬券は妙味を追って、◯の複勝、◎◯、◯▲のワイド、馬連、押さえで◎▲の馬連


[結果]
13: 12.3-10.5-12.2-12.5-12.8-11.9-12.7-12.3-11.9-11.6-11.7-11.9 = 35.0-37.2-36.9-35.2 = 2.24.3
12: 12.8-10.8-12.0-11.7-11.8-11.7-12.2-12.4-12.3-11.7-12.0-12.4 = 35.6-35.2-36.9-36.1 = 2.23.8
11: 12.7-11.3-12.8-13.1-12.5-13.0-13.2-12.8-12.6-12.3-12.2-12.0 = 36.8-38.6-38.6-36.5 = 2.30.5 ※重
10: 12.6-11.3-12.2-12.7-12.8-13.5-13.1-12.9-12.4-11.3-10.8-11.3 = 36.1-39.0-38.4-33.4 = 2.26.9
09: 12.8-11.0-11.8-12.1-12.2-12.4-13.2-13.8-14.7-13.2-12.9-13.6 = 35.6-36.7-41.7-39.7 = 2.33.7 ※不
08: 12.5-10.6-12.4-12.9-12.4-12.8-12.3-12.2-12.2-11.8-12.2-12.4 = 35.5-38.1-36.7-36.4 = 2.26.7
07: 12.6-10.9-12.3-12.6-12.1-12.1-12.7-12.6-12.2-11.4-11.4-11.6 = 35.8-36.8-37.5-34.4 = 2.24.5
06: 12.6-11.8-13.0-12.8-12.3-12.7-12.9-12.5-12.0-11.5-11.8-12.0 = 37.4-37.8-37.4-35.3 = 2.27.9 ※稍
05: 12.5-10.9-12.1-12.1-12.3-12.3-12.3-12.1-12.2-11.9-11.0-11.6 = 35.5-36.7-36.6-34.5 = 2.23.3

ラップは典型的な中弛みレース。

# マームードの考察まち

オークス (GI)

[昨年の記事]
http://d.hatena.ne.jp/hamashi/20120514/1336988792

[予想]
近年は中盤も比較的締まったラップからの底力勝負。直線に入ってからのギアチェンジも問われるが、単純に強い競馬が勝つというレースに。血統的な距離適性は、この時期の3歳戦ということで、さほど気にしなくて良い。

クロフネサプライズ
基本的にどのトライアルも低レベル。となると、単純に唯一ハイレベルだった阪神JFで先行して強い競馬のこの馬。桜花賞も向かい風を考えれば、この馬がやはり一番強い競馬だった。折り合いがつくか、距離がもつかなどがポイントとなるが、まともに走れればぶっちぎるだろう。


馬券は、相手がわけ分からないんで、シンプルに単勝のみで勝負。

ヴィクトリアマイル (GI)

[昨年の記事]
http://d.hatena.ne.jp/hamashi/20120509/1336560260

[予想]
基本的にはやや速めながらスローからの直線の瞬発力勝負で、内枠、先行馬が圧倒的有利。今年のメンバからしてスロー濃厚で、この雨上がりの内が若干伸びる良馬場からして、どう考えても内、先行馬が残るだろう。

ドナウブルー
内枠の良い場所に入り、鞍上は抜群にうまいキモアム。マイルCS3着などこのメンバに入って普通に走れば、この条件なら当然勝ち負け。前走は実質トップハンデで前には厳しい流れで度外視できる。調子もまあまあのようなので、妙味ある今回は絶好の狙い目。

マイネイサベル
左回りの直線ギアチェンジ勝負が十八番。昨年の前が詰まっていなかったらもっときわどい結果だったと思われる。差しに回ると思われるが、内差しハマれば上位争い。

オールザットジャズ
マイルは忙しいようで昨年は先行できなかったが外枠だった。今年は内枠でじっとしてグリーンベルトを差してくるという競馬ができる。福島牝馬Sの連覇から考えれば、マイルのスピードの持続力勝負もある程度対応できるのではないか。

サウンドマイハート
3強の中ではこの馬か。前に行きながら速い上がりを使える。桜花賞後、怪我から復帰してまだ底を見せていない。

アイムユアーズ
マイルならヴィルシーナよりこっち。瞬発力不足も秋華賞だけ使えれば問題ないか。先行脚質は魅力。

×ハナズゴール
内枠は魅力も、調整不安、ジェンティルドンナを破ったために人気ばかり先行しており妙味にかける。

×ヴィルシーナ
どんくさい馬でマイルは忙しい。桜花賞クイーンCも遅いタイムで参考外。


馬券は◎の単勝でまず勝負し、◎からの馬連と◯からの▲と△への馬連を押さえ、◎(◯▲)(◯▲△×)の三連複フォメで。

京王杯スプリングカップ (GII)

[昨年の記事]
http://d.hatena.ne.jp/hamashi/20120510/1336632102

[予想]
基本的にハイラップ持続型。テンが遅くなる傾向にもあるが、強力な逃げ、先行の揃った今年は去年のように差しの決着が濃厚。仮柵の関係で内が伸びる可能性もあるが、雨中のレースということもあり基本的には差し馬有利の展開を想定。

トライアンフマーチ
この条件での勝ちもあり、差し馬で、東京もよしで、近走の内容もよい。人気もなぜか一息で妙味あり。死角らしい死角は存在しない。

相手は差し馬中心で。内から東京1400m巧者で昨年も好走のインプレスウィナー、実績は申し分なく1400mはベストで東京での瞬発力も兼ね備えているガルボ、2歳時とはいえこの条件で重賞勝ちがあり展開ハマれば侮れないレオアクティブ、近2走の走りからしてまだまだやれそうな実績馬フィフスペトル、昨年の勝ち馬も遠征帰りのサダムパテック、1400mに対応できるか疑問のダイワマッジョーレまで。

馬券は、人気のサダムやダイワがさほど信頼できないので丁度良い◎からの馬連均等流しと◎の単勝で。

[結果]

13: 12.2-10.5-11.2-11.8-11.4-11.4-12.1 = 33.9-11.8-34.9 = 1.20.6
12: 12.2-10.6-11.4-11.7-11.3-11.3-11.6 = 34.2-11.7-34.2 = 1.20.1
11: 12.4-11.0-11.6-11.4-11.0-11.2-11.6 = 35.0-11.4-33.8 = 1.20.2
10: 12.6-10.9-11.1-11.3-11.1-10.9-11.9 = 34.6-11.3-33.9 = 1.19.8
09: 12.8-11.2-11.1-11.3-11.0-11.3-11.9 = 35.1-11.3-34.2 = 1.20.6
08: 12.4-11.2-11.1-11.5-11.2-11.9-11.5 = 34.7-11.5-34.6 = 1.20.8
07: 12.3-10.9-10.9-11.2-10.6-11.6-12.5 = 34.1-11.2-34.7 = 1.20.0

予想通りのハイペースから一旦4ハロン目で弛んだ後、ペースアップからラストやや失速のパターン。こうなると前の馬は潰れ、後ろの馬からの差し、追い込み決着になるというもの。とはいえ、極端な追い込みは決まらないと言うのは過去の傾向通りで、上位三頭は中団からの差しがハマった形。2、3着馬は内からで、勝ち馬はやや外目から差してきた。内もそれなりに伸びそうで、明日、馬場が回復傾向なら例のグリーンベルトが発生しそうな。ダイワマッジョーレはこれまでの戦績からすれば1400mでは買いづらい馬で評価低くても仕様がなかった。その他、上位馬は1400m適性高い馬で、実際予想でも高い評価しており、ラップ予想ハマった。シルクフォーチューンもダート好走馬の1400mということで、この結果も納得。

NHKマイルC (GI)

[昨年の記事]
http://d.hatena.ne.jp/hamashi/20120501/1335848328

[予想]
ハイラップに対応でき、かつ直線に入ってのギアチェンジも求められる。暴走系の逃げ馬はいないのでさほどテンが早くならなそうなので、先行して速い上がりを使える馬が狙い目だろう。高速馬場というほどではなさそうで、ある程度パワータイプの馬を狙いたい。

◎フラムドグロワール
どう考えてもハイレベルだった朝日杯FSから先行して4着は普通に強いこの馬から。前走大敗+久々で人気を落としているが、調教は万全で、大したメンツのいないここなら自力の差で勝っても良いのでは。東京での瞬発力勝負にも対応できる。

コパノリチャード
先行して速い上がりを使える。前走は度外視。

▲ゴッドフリート
調子いまいちなようで評価を下げたが、朝日杯FSとその後の競馬からしてこの馬も上位。ただ、朝日杯の内容は◎の方が上で。

馬券は軽く、◎の単複に◎からの馬連で。

[結果]

13: 12.3-10.8-11.3-11.7-11.7-11.3-11.6-12.0 = 34.4-23.4-34.9 = 1.32.7
12: 12.1-11.0-12.0-12.2-12.6-11.6-11.3-11.7 = 35.1-24.8-34.6 = 1.34.5
11: 11.9-10.7-11.3-11.8-11.9-11.3-11.4-11.9 = 33.9-23.7-34.6 = 1.32.2
10: 12.1-10.4-10.9-11.4-11.5-11.5-11.6-12.0 = 33.4-22.9-35.1 = 1.31.4
09: 12.2-10.8-11.3-11.2-11.7-11.5-11.7-12.0 = 34.3-22.9-35.2 = 1.32.4
08: 12.2-11.0-11.4-12.1-12.5-11.7-11.2-12.1 = 34.6-24.6-35.0 = 1.34.2 ※稍
07: 12.1-10.5-11.6-12.0-12.3-11.5-11.7-12.6 = 34.2-24.3-35.8 = 1.34.3 ※稍

テンは速かったが中盤がやや緩かったためか中弛み的なレースで、追い込みと前にいった馬で決着したというレース。とすれば、次走以降警戒したいのは中団の馬か、と思ったが、これは単に実力馬が逃げ、追い込みの競馬だっただけかもしれない。とすれば、不利な展開で最後まで先行馬の中では粘っていたフラムドグロワールが一番強い競馬で、勝ち馬やレッドアリオンは展開がハマった感が強い。ただ、レッドアリオンは出遅れてのものなので、着順以上の評価は可能か。混戦で相手が不明とみて、◎の単複を本線にしたのは大正解だった。