フェアリーS (GIII)

[予想]
2011年 : 34.0-23.1-36.6=1'33"7 (ダンスファンタジア)
2010年:33.8-23.0-38.0=1'34"8 (コスモネモシン)
2009年:36.4-24.5-35.6=1'36"5 (ジェルミナル)

09年はとんでもないSペースで逃げた馬が3着に粘った割には差しが決まり、馬場差不明だが低レベル戦。10年、11年は急流の底力戦で、10年に至ってはずっと速いラップが続き徐々に遅くなっていくというスピードの持続力が問われるレースに。11年は10年よりは中盤緩んだが、前には厳しいラップで勝ち馬や二着馬の底力は褒められるが、その後の活躍をみる限りスピード能力の高い馬だったという見方も。でも4着馬(ピュアプリーゼ)は距離延長で結果残しているんだよな・・・ともかく、ペースにもよるけど、優れた底力とスピード、持続力が問われるレースと考えて良いだろう。


ひいらぎ賞 (500万下) ※は翌日の朝日杯FSのタイム
2011年 : 34.4-23.6-36.2=1'34"2 (チェリーメドゥーサ) ※1:33.4
2010年 : 35.5-23.9-35.8=1'35"2 (フレンチカクタス) ※1:33.9
2009年 : 35.1-24.3-35.5=1'34"9 (ギンザボナンザ) ※1:34.0
2008年 : 35.8-24.1-35.4=1'35"3 (メジロチャンプ) ※1:35.1
2007年 : 34.2-24.3-36.7=1'35"2 (レオマイスター) ※1:33.5 (一週前)

07年は過去最速のテンで入りずぶずぶの追い込み、差しの競馬で、勝ち馬は似たような競馬のラジオNIKKEI賞勝ち。08年はゆったりと入りあとは平均的な流れに。当然逃げ馬は恵まれ、好位からうまく流れに乗れなかった二着馬やまくっての三着馬は後に重賞勝ち。09年と10年はほぼ同じ流れ (やや10年の方が前に楽) で10年の勝ち馬が重賞馬に、09年の勝ち馬も同条件で桜花賞の出走権を獲得。
これらの年に比べると、(多少時計の出る馬場だったことを考慮しても)圧倒的にテンの速かった今年はそのままスピードが落ちることなくゴールまで突っ走る10年のフェアリーSのようなレース。先行して強い競馬のモエレフルールの前走は案外だったがスローで良さがいきなかったのかも。むしろ、先行しての走りなのでスピードに長けているのか。その反面、勝ち馬は中団から脚を伸ばした形なので同距離のマイルでは問題ないだろう。


◎チェリーメドゥーアサ
当レースのペースの想定は難しいが、逃げ馬不在とはいえこの時期の牝馬戦+コース形態からして例年通りの消耗戦になるのではないか。中山の芝状態は中枠より外の方が競馬しやすいそうで大外枠はマイナスだがそこまで影響しないかもしれない。過去最高級のパフォーマンスのひいらぎ賞勝ちを評価して、力が違うと判断し本命に推す。
トーセンベニザクラ
中山マイルの未勝利では淀みない流れを後ろから33.7の最速上がりで持続力を示したものと中弛みを前で捌いてのもの。赤松賞は直線の瞬発力勝負だったので決して底力の補完があるわけではないが、中山であれだけの脚を使えるというのは、このメンバーに入ったらコーナーワークの利が見込めそう。
▲ラシンティランテ
11秒台連続のよどみない流れを差し切り圧勝した白菊賞のレースがここに繋がりそう。京都内回りのコーナーワークは中山のコーナーワークに関連する。
オメガハートランド
マイル経験もなければ中山などのコーナーキツい競馬場での好走もない。前走がラスト掛かる消耗戦ではあったものの、戦ってきた相手の差でどこまで。
△メイブリーズ
札幌1500mの好走はここにリンクする。前走も2000mで2位上がりと考えれば穴で一考。


馬券は弱気に、◎ー◯/◎ー▲/◯ー▲/◎ー△で。


[結果]
2012年 : 35.7-24.6-35.2=1:35.5 (◯→消→消→△→◎)

それなりに激流になることを期待したのに、テンも中盤も遅く上がりが速い凡戦。前行った二頭が2,3着に粘っているように、明らかに後ろからの馬には厳しかった。◎チェリーメドゥーサの最速上がりの持続力は評価でき、大外だけにこうゆうレースしかできなかったのが敗因で、中山マイル(アネモネS)あたりに出てきたら鉄板やな。