高松宮記念 (GI)

今回は新装中京1200m戦ということで、これまで行われた1200mのラップタイムを振り返ってみる。


2日目/4歳上1000万・牝馬限定
12.0-10.9-11.7-12.2-11.4-12.2 = 34.6-35.8 = 1.10.4 (5→8→1→8→13)

3日目/4歳上500万
12.2-10.9-11.6-11.9-12.1-12.3 = 34.7-36.3 = 1.11.0 (5→11→3→7→15)

4日目/3歳未勝利
12.5-10.8-11.9-12.0-12.1-12.2 = 35.2-36.4 = 1.11.5 (16→4→9→3→6)

5日目/4歳上500万 ※重
12.3-10.8-11.6-12.2-12.2-12.9 = 34.7-37.3 = 1.12.0 (17→4→9→14→4)

6日目/3歳未勝利 ※稍
12.5-11.0-11.7-12.4-12.4-12.8 = 35.2-37.6 = 1.12.8 (3→16→13→4→10)

6日目/3歳500万 ※稍
12.3-11.1-11.5-11.9-12.0-12.5 = 34.9-36.4 = 1.11.3 (7→9→5→13→9)


ラップバランスとしてはかなり明確な傾向が出ている。2日目の4歳上1000万を除いてすべてのレースが前半からガツガツ行って、直線入ってからも急加速することなく次第に遅くなるというラップ。これはコーナーの下り坂の影響がたぶんに大きく、馬場が悪かった5, 6日目はさらに前傾ラップを踏んでいた。1200mにしてはめずらしく追い込みも決まっており、逆に逃げ、番手は苦しいのか、差し/追い込み馬と先行馬の組み合わせになるパターンがデフォルト。いずれのレースも時計が掛かっており、力のいる馬場でもある。
ゆえに、狙い目は1.前半からガツガツ行って徐々に失速といったハイペース趣向で、2.1400mくらいは行けちゃうスタミナ兼備の、3.洋芝や中山1200mが得意な馬、ってところか。つまり、うちのワンカラット買えってこと?


[予想]
今の中京は明らかに内が荒れて外差し馬場になっている。明日は馬場が回復傾向にあるかと思うので前が残れるようになる可能性があるので要注意ではあるが、時計のかかる馬場というのは不動だろう。テンはすぐにコーナーに入るから33秒台突入ほどのHペースにはならないと思うが、そのままワンペースで徐々に遅くなり外差しが決まるような展開が想定される。


×グランプリエンゼル
外差しに最適な外枠をひき、まさにオーシャンSは今回想定されるペース、展開に似たレース。外外を回った競馬は勝ち馬よりつらく、カレンチャンよりは恵まれたが、今回も恵まれるようならこちらを上にとることも可。オパールSでえげつない追い込みを決めたときも今回想定ラップであり、東京マイルでの好走歴もスタミナを裏付けている。

▲ベイリングボーイ
まさにこのレースに最適な追い込み馬。前走はハマった感が強いのだが、今回も文字通りハマる可能性が大きい。

×サンカルロ
前走展開恵まれたのに最後止まって勝ち馬に完敗なのが不満だが、1400mベストのタイプでこのレースへの適性が高い。ただ、力のいる馬場が向かない可能性もあり、これまで幾度となく差し損ねているだけにここで勝てるのかどうかは疑問。

マジンプロスパー
前が残るならこの馬。前走はたしかに12.1を挟んだことで息を入れられたのは確かで、今回それが期待できない分パフォーマンスを落とす可能性はある。だが、1400mをテン33秒台で先行のようなパターンは距離短縮に対応できる可能性が高く、ラスト失速ラップでの好走も今回に繋がる。力のいる馬場で押し切れたのも、今回も押し切れるのでは、と期待させる。

カレンチャン
洋芝適性もあり、Hペースにも強く、スピードもある。実力的には今のスプリント界NO.1なのは確かだが、やはり前走がやや不満。絶好調時ならあの展開でも押し切れたのでは?と思うし、展開も馬場も厳しいだけに明日のレース傾向次第。

△アグネスウイッシュ
OP実績皆無でいきなりどうかは疑問で内枠も微妙だが、(小倉とかではあるが)ラスト失速ラップでも最速上がりで上がれる脚は魅力。

ジョーカプチーノ
適性がいまいち不明も、前半からガツガツ行くタイプなので、今回のペースは合うのかも。ただ、オーシャンSで2, 3, 4着に完敗なだけに評価は△まで。消し

ロードカナロア
ラスト失速型レースは新馬戦のみで、時計のかかる馬場も経験無し。危ない人気馬。押さえるまで。


最終決断は当日馬場をみてからとしよう。


[結果]
12年:12.2-10.6-11.7-11.6-11.7-12.5 = 34.5-35.8 = 1.10.3

当日は現地観戦。晴れて風も強かったこともあり、内から馬場が乾き?かなりの内伸び馬場。差しは厳しいとみて、先行馬本線ということで、◎の単勝に◎からの馬連、差し馬は内枠かなと思い▲の複勝をチョイス。アグネスやカナロアは自力下も枠を考慮して連下評価に上げた。
結果は前傾ペースも前半34.5はややスローで前残り。内伸びの中一頭外から差してきたサンカルロが強い競馬だったが、順当にカレンチャンが勝ったという凡戦。期待した◎はカレンチャンらより外を回らせた分の差もあると思うが、ここではやや力負けの印象。ただし馬場をみて先行馬馬券にしたのは正解。当初の本命予定グランプリエンゼルは重が残ればと思わせる惜しい競馬。大穴のベイボもこの馬場であの競馬では厳しすぎた。


ちなみに、このレースについて詳細に分析した半笑いの予想を別ファイルに保存してある。参考までに。