ヴィクトリアマイル (GI)
11年：12.0-10.6-10.9-11.1-11.3-11.6-12.0-12.4 = 33.5-22.4-36.0 = 1.31.9
10年：12.2-10.6-11.0-11.7-12.0-11.6-11.3-12.0 = 33.8-23.7-34.9 = 1.32.4
09年：12.2-10.8-11.7-12.0-11.9-11.2-10.8-11.8 = 34.7-23.9-33.8 = 1.32.4
08年：12.4-11.3-12.0-12.2-12.1-11.2-11.0-11.5 = 35.7-24.3-33.7 = 1.33.7
07年：12.3-10.8-11.7-11.8-11.6-11.2-11.2-11.9 = 34.8-23.4-34.3 = 1.32.5
デフォルトはテン緩く、中盤も24秒前後と緩く、直線入って上がりの瞬発力勝負。ここ二年はテンが33秒台と早めに入っており、昨年に至っては例外的に中山マイルのようなレースとなった。とはいえ、10年は2着ヒカルアマランサスなど離れた4番手くらいから実質Mペース程度から内を捌いて前で踏ん張り、11年も1,2着は別として3着以下はHペースをロスなく内々を前で捌いた馬となっている。基本的に内枠で、先行して瞬発力で押し切れるような馬が狙い目。先週までも短距離は内が有利だったが、Bコース変わりで内がさらに有利になる可能性も。上がりは33秒台が使えないと勝負にならない。
[予想]
馬場傾向は、土曜は一見差し有利のこれはHペースの影響があってのもの。変わって日曜はSペースばかりで前残りが多め。当レースも逃げ馬はクイーンズバーンくらいしかいなく、ゆったり逃げたい馬＆ジョッキーなのでSペースからの瞬発力勝負の（07-09年のような）レースを想定する。後ろからの馬は厳しく、内枠は有利。
◎アプリコットフィズ
東京マイルはベスト条件で、牡馬相手にも戦えている実力を評価。近２走の敗戦で調子がどうかだが、中山と東京は違うので度外視する。先行してピュッと切れる脚を使える、このレースの勝ち馬のイメージにマッチする。
○マイネルイサベル
左回りマイルはベスト条件。瞬発力勝負ではクイーンCやローズSなどホエールキャプチャなどとも差がなく、内枠を味方にペース判断の良い松岡がコイウタのような競馬をしてくれれば。福島牝馬Sは負けて強し。古馬対戦で好戦歴もありよし。
▲ドナウブルー
なんともジョッキーウイリアムズが魅力。馬場を分かってそうでこの枠でも先行してくれそう。京都牝馬Sはなかなかのレベルで、瞬発力勝負は好物。輸送をクリアしたらやれるはず。
△ホエールキャプチャ
東京マイル勝ちもあり、この条件は合うはず。ペース判断ができるノリが乗っているのもよい。先行脚質で好勝負できる。底力勝負になると厳しい。
△アニメイトバイオ
古馬ではトップクラスであるが、近二走の敗戦で不当に人気を落としている。差しに回りそうだが、内枠を捌ければ。瞬発力勝負、東京は得意。アパパネを買うくらいなら、こっちを買いたい。
△キョウワジャンヌ
秋華賞は強い競馬。瞬発力勝負を前で捌く競馬もできる。ただ、古馬と交えての好戦歴がないため、ここまでの評価とする。先行してほしい。
△クイーンズバーン
マイルだとテン35.7くらいでいければそれなりに粘れる馬。ただ、それ以上のペースになると厳しいので、力不足感は否めない。ただ、単騎逃げ見込める点と速い上がりを使える点を評価。
△スプリングサンダー
デキがかなりよいらしい。ベストは一貫ラップの1400mであるが、去年の厳しい当レースを2位上がりで差してきたように、意外と距離はもつかも。速い上がりも出せるので、色々合わせ技で少額なら。
△チャームポット
完全に力不足も、東京マイルはベストで、先行できるので。
馬券は◎の単勝と◎から△1までの馬連を厚めに流す。縦目は○、▲、△1のBOXを抑える。
[結果]
12年：12.2-10.9-11.3-12.0-11.8-11.5-11.2-11.5 = 34.4-23.8-34.2 = 1.32.4
やや想定よりテンが速かったが、ラップバランスとしては09年のようなレースで典型的な中弛みペース。レースレベルも普通。となれば、行き切った馬と後方待機馬が恵まれるのだが、レース前分析のようにペースが落ち着けば内が有利な馬場で、結局３番手２番手のワンツーで、上位にきた差し馬も内を捌いた内枠の馬のみ。本命視したアプリコットフィズは不可解な後方待機で大外を回して惨敗したが（やはり体調がいまひとつ？）、それを除けばほぼ予想通りの展開であり、縦目もしっかり押さえて馬券も的中と、何とも嬉しい久しぶりの美酒となった。内でごちゃついて脚を余した◯マイネイサベルはやや勿体ない競馬で、ペース、適性がハマれば牝馬混合では重賞でやれそうな印象を受けた。外を回した馬が軒並み酷い着順に沈んだように、アスカトップレディ、フミノイマージン、オールザットジャズ、アプリコットフィズらの大敗は気にする必要はない。この流れで押し切った１、２着は着差ほど他馬と力差があるわけではないので、次走以降過剰に期待するのは禁物。特に底力に関しては疑問視しておきたい。
