天皇賞秋(GI)

11: 12.5-11.0-10.8-10.8-11.4-11.8-12.0-11.9-12.1-11.8 = 34.3-46.0-35.8 = 1.56.1
10: 12.4-11.3-11.6-11.6-12.2-12.0-12.2-11.7-11.3-11.9 = 35.3-48.0-34.9 = 1.58.2 ※稍
09: 13.0-11.2-11.4-12.0-12.2-12.0-11.7-10.8-11.3-11.6 = 35.6-47.9-33.7 = 1.57.2
08: 12.6-11.1-11.5-11.9-11.6-11.6-11.7-11.3-11.3-12.6 = 35.2-46.8-35.2 = 1.57.2
07: 12.9-11.5-11.7-11.6-11.9-11.9-11.9-11.5-11.4-12.1 = 36.1-47.3-35.0 = 1.58.4 ※稍

東京2000mということで、道中弛んで直線の瞬発力勝負ということが多いが、近年の傾向からすると実質上がり勝負だったのは09年くらいで、他の年は基本Mで昨年のようなHペースになることも。中盤は47秒前後で流れることが多く、底力も必須である。今年は昨年のハイラップを演出したシルポートの出走で昨年のようなかなりレベルの高いスピードの持続力、底力勝負になるのだろうか。展開を読むというのが大きなポイントとなってきそう。


[予想]
展開は暴走系の逃げ馬シルポートに淡々としたマイルよりの持続ラップが得意なカレンブラックヒルが突く展開ならばスローにはならないと思われるが、小牧が反省を生かしてスローに落としたりカレンが二番手で溜める可能性もあり、瞬発力兼備の馬を狙いたい。カレンブラックヒル毎日王冠がいかにもマイラー的な勝ち方で、負かした相手も弱いということで底力を疑問視。フェノーメノ古馬対戦歴なく、GI勝ちもないのに一番人気は疑問で狙い下げる。ルーラーシップ宝塚記念が強く古馬ではトップクラス間違いないが、目標はまだ先か。

ダークシャドウ
そこで本命はここが目標のこの馬で。スローからの瞬発力勝負でも、ハイラップ持続レースでも東京では上位に来ており、これは底力と抜群の東京適性を意味する。人気馬に不安がある分、叩き二戦目で万全なのも魅力。

○エーシンフラッシュ
宝塚記念の敗戦が衰えなら危ないが、基本的には今回への適性はどっちの展開でもかなり高い。昨年も実質一番強い競馬をしており、妙味もあり、体調上向きで前進あるか。

ルーラーシップ
普通に考えれば、オルフェーヴルの二番手の馬でここでは100%でなくても上位争いだろう。ただ、大幅馬体増で上体面に疑問あり。

フェノーメノ
ダービーもセントライト記念もレベルが高く、条件戦の東京2000mも好内容とはいえ、古馬初対戦で一番人気とは。

×トランスワープ
明らかに格下だが、前走のスローからの瞬発力勝負を豪快に差し切ったレースぶりは本格化を示唆する。底力勝負、瞬発力勝負ともにGIIIレベルでは好走できているので、3着候補に。


馬券は二連複対象レースで、◎-○▲△、○-▲△の馬連に◎×のワイドを抑える。


[結果]
12: 12.5-11.2-11.1-11.2-11.3-11.6-11.8-12.0-12.8-11.8 = 34.8-45.9-36.6 = 1.57.3

シルポートが刻んだラップは中盤45.9に象徴されるように馬場差を考慮すれば昨年以上かと思われる自爆ペース。それを離れた二番手で進めたカレンブラックヒル以降は実質スローペースだった。「カレンが二番手で溜める可能性もあり」と事前に記した通り想定はしていたが、かなり極端な展開でカレンに残られるかと思ったが、超瞬発力勝負は大の得意のエイシンフラッシュがコース取りもよく内からするすると実にダービーぶりに勝利という結末だった。先行して大きくばててしまった馬は力不足となる(ただしカレンなどは例年の逃げ馬くらいのラップで運んでいるようで一定の底力も示したことになる。詳細は半笑いの回顧。)が、切れ負けした馬も多くこの序列で真の馬の力は計れないだろう。また、内を回ったエイシンフラッシュと外を回したルーラーシップダークシャドウらの力差はコース取りの差のみでほぼ力差なしと考えて良い(それにこの日の午後は雨の影響で内伸びだったような気がする)。2000mは短いジャガーメイルもよく伸びており、舞台がドストライクのJCでは今年も3着候補となるだろう。3歳馬が2、5、6、着と健闘してはいるが、底力の裏付けはまだないことに注意したい。
馬券は◯→△だったので超押さえの馬連を200円取ったのみでほぼトリガミのような形ではあったが、まずは負けないことが重要であり良しと捉えたい。ただし、これまでずっと追いかけてきた勝ち馬を、またしても好走時に本命から外したのは悔しくて仕方がない。とはいえ、毎日王冠は距離向かず、外差しも厳しく度外視できたとはいえ、宝塚記念の敗戦が衰えかと思わせる凡走で強気には押せなかった。ドバイ帰りで体調が万全ではなかったという理由の方が大きいのかもしれないが、昨年秋馬券に絡んだレースが超スローからのヨーイドンだった有馬記念だったことなどを考慮すれば、一時期は底力勝負に対応できるようになってはいたが、ピークは過ぎ今は瞬発力勝負で出番という馬になっているのかも?しれない(むしろ本質的にはもともとそっちだし)。今回はダークシャドウの方が本格化して東京2000mで狙いたいプロフィールであったし、4番人気はむしろ美味しいと思わせるものだったし、2年勝っていないのだからエイシンフラッシュの頭が想定できなくても仕方がなかっただろう。ただ、力量差はあまりなく、人気は大きくエイシンフラッシュが離されていたら、妙味を狙って本命視してもよかったのかもしれないがなかなか難しいところ。これは逆に言えば、展開が変われば勝っていたのがダークシャドウだった可能性もあるわけで、運がなかったと思うしかないのかも。
ところで、これで3歳馬がまた重賞で上位に絡むと言うことで、ラップも優秀だった今年のクラシック組のレベルの高さをそろそろ認めてあげるべきかもしれない。