菊花賞 (GI)

11: 12.7-12.2-12.0-12.0-11.7-12.3-12.7-12.6-12.4-12.1-12.9-12.1-11.5-11.6-12.0 = 60.6-62.1-60.1 = 3.02.8
10: 13.2-11.5-11.8-12.5-12.0-12.5-13.2-13.0-13.1-12.7-13.0-12.0-11.8-11.9-11.9 = 61.0-64.5-60.6 = 3.06.1
09: 12.9-11.5-11.7-11.9-11.9-12.1-12.6-12.6-12.5-13.4-12.9-11.7-11.4-12.2-12.2 = 59.9-63.2-60.4 = 3.03.5
08: 12.9-12.2-11.0-11.7-11.0-12.2-13.9-13.8-13.5-13.3-12.9-12.0-11.5-12.1-11.7 = 58.8-66.7-60.2 = 3.05.7
07: 12.9-11.7-11.7-12.8-11.6-11.9-13.4-12.6-12.9-12.8-12.6-12.0-11.6-11.9-12.7 = 60.7-63.6-60.8 = 3.05.1

11年や09年はスタミナは勝負となったものの、基本的にはテン60秒程度で入り、中盤で大きく揺み+3コーナー手前の坂で一息ついた後の残り4ハロンスパート勝負となる。勝ち馬がすべて4コーナー4番手以内から出ているように、下り坂を味方にすればなかなか止まらないため後方一気は決まりにくい。持続力がありコーナーで捲れるような差し馬もしくはスタミナ十分な先行馬が狙い目となる。枠はロスなく立ち回れる内枠が圧倒的に有利で、過去5年で一枠一番は(1,1,1,1,0,1)だし、二枠、三枠も良さそう。


[予想]
ゴールドシップ
まぁメンバも弱いしこれはしょうがないだろう。ズブくて後半の持続力が売りの馬で、神戸新聞杯の後半の持続ラップはここへ繋がるもの。ズブくて一本かぶりなので波乱あれば差し損ねの前残りだろう。

○タガノビッグバン
ということで、穴で狙いたいのがタガノビッグバンの前残り。3連勝中は混戦では光るし、前走の後半の超持続ラップは京都外回りに繋がるもの。未勝利勝ちのラップがなんともスタミナ勝負を得意と思わせるもの。調教も良い。

▲ニューダイナスティ
京都外回り勝ちもあり、似た資質の問われる新潟2200mの1000万勝ちのレースのラップ、内容がすばらしい。前走二番人気惨敗で人気暴落も、自分のペースで運べれば分からない。調教も良い。

△スカイディグニティ
外枠を引き、追い込みの競馬に徹するのが濃厚なのが残念。セントライト記念はなかなかレベルが高く後半の持続力勝負もここへとリンクしそう。ロスなく内を捌いたので恵まれではあったが、長距離適性もありそうで。ただ、ゴールドシップを出しぬけるかと言ったら脚質的に厳しいし、前残り予想とすればここまでの評価。

コスモオオゾラ
骨折明けのぶっつけでなければもっと上位評価ができるほどの馬。実質ゴールドシップとの3冠レースでの差は少ない。皐月賞で底力を見せて、ダービーでは後半の持続力をある程度示している。

△フェデラルホール
こちらも3連勝中が魅力で、内枠もロスなく運べてよい。前走のラップ的な価値がそれほど高くないのでここまでとしたが、後半のロングスパートには適性がある。

×ベールドインパクト
京都新聞杯きさらぎ賞で大きく負けているが、ある程度京都外回りへの適性を見せている。内枠も魅力で、実績からすれば上の方。

×ラニカイツヨシ
外外を回らされた前走はスカイディグニティと同等の評価が必要か。

×ユウキソルジャー
札幌の1000万勝ちのラップがなかなか。京都外回りで速い上がりも使えているので、前走を度外視すれば前残りもありえる。



馬券は、◎-○馬連が本線。◎-○▲-○▲△×の3連複を◎○▲を本線に、3頭目△までをやや厚めに。◎○▲の馬連BOXに、○と▲の単勝を抑える。


[結果]
12: 13.0-11.9-12.2-12.2-11.6-11.6-12.6-12.5-12.3-12.2-12.5-12.2-11.9-11.8-12.4 = 60.9-61.2-60.8 = 3.02.9

想定よりも各馬色目を持って乗ったせいかテンは平均並みも、中盤が過去最速ラップでラストもそれほど失速しないという好ラップ。上位に1、2コーナーで後方にいた馬達が独占したように、かなり前には厳しい競馬となってしまった。ジョッキーなどが戦前に早めに仕掛けるとか、強気の競馬で、と言っても近年の傾向からしたら1番人気が動くまで黙りが流行っていたので、あるなら逃げ、先行の前残りと決め打ってのこの結果だけに止む終えないか。馬券は◎−△1や◎-◯▲△1からの三連複なども途中頭をよぎったが、大きく取るということと、そのために展開を決め打った潔い馬券に、深く熟考した上での判断だけに仕方がないと思う。前半弛まず淡々と流れたことに加え、内田の絶妙な仕掛けがあって、大穴がでる幕はなかったということ。現在、ペース判断もでき、騎乗テクニックも抜群にあるウチパクは、一番上手く信頼できるジョッキーなのかもしれない。上位馬の評価は底力が測られた形なので大方序列通りで良いが、直線までじっとしていたユウキソルジャーよりも、ゴールドシップと一緒に上がって言ったラニカイツヨシらの方が上の評価ができる。4角先頭のマウントシャスタは強い競馬で、距離短縮で上位争いだろう。▲で期待したニューダイナスティは3角で致命的な不利を受けており、直線の盛り返しから想像するにまだ余力はあったようで未限りは早計か。