富士S (GIII)

ハイラップ持続+瞬発力が問われるレース。中山マイルなどの一貫ラップへの適性があることを第一条件で、スローからも瞬発力を使えるような馬を狙いたい。東京マイル重賞実績ある馬は評価できる。


ガルボ
東京マイルならこの馬でしょ。大崩なしで休み明けでもここは馬券圏内濃厚。

コスモセンサー
ガルボとセットで好走することが多く、適性は似通っている。東京新聞杯で1-2しているように、一緒に買いたい。安田記念京成杯AHともに負けて強しで、今のマイル戦線で底力はトップクラス。

スマイルジャック
東京GIで3着二回、(2400mでも)2着一回、東京GIIIでも1勝、3着一回と無類の適性を誇る馬。近走不振も前々走で復調してきており、前走はおそらく外差しには厳しいレースだったために度外視していいだろう。

スピリタス
スマイルジャックと近走同じように好走している。特にスローからの瞬発力勝負の関屋記念でも、ハイラップ持続レースの京成杯AHでも好走しているところに、自力強化がうかがえる。安定度、充実度を買いたい。


馬券は◎○-▲△-◎○▲△1,3,7,11,13,15と手広く。ファイナルフォーム、クラレントなど古馬対戦実績がない馬はここは割り引き。ダローネガは小倉OPで持続レースを勝ったけれども、瞬発力に疑問。


[結果]
12: 12.3-10.8-11.3-11.5-11.7-11.3-11.6-11.9 = 34.4-23.2-34.8 = 1.32.4
11: 12.2-11.0-12.1-12.2-12.1-11.5-11.2-12.7 = 35.3-24.3-35.4 = 1.35.0 ※不良
10: 12.1-11.2-11.7-11.8-11.5-11.1-11.2-12.2 = 35.0-23.3-34.5 = 1.32.8
09: 11.9-10.8-11.7-12.0-11.9-11.5-11.6-11.9 = 34.4-23.9-35.0 = 1.33.3
08: 12.3-10.9-11.4-11.5-11.8-11.2-11.3-12.3 = 34.6-23.3-34.8 = 1.32.7
07: 12.5-10.8-11.6-11.5-11.8-11.2-11.9-12.0 = 34.9-23.3-35.1 = 1.33.3

今年は過去最速タイのテンで入り、中盤もそのまま23.2と弛まないまま、上がりもきっちりとまとめると好ラップ決着となった。ラップバランスとしては類似している08年が逃げたコンゴウリキシオーが惨敗だったように、コスモセンサーのラスト失速の8着は止むなしか。とはいえ、安田記念並みの状態であればもっと上の着順にこれていたのではとは思う。コスモセンサーがやや離して逃げ、馬群は縦長だったので、中団待機組などはそれほど厳しいラップではなく、また上がりに差がつきにくい展開だったとも言えよう。34秒くらいで上がってきた馬が10頭近くいるように、4角のコース取り、位置取り次第で結果が簡単に変わりそうな程度の力量さであると思われる。着順悪くても、上がりで脚を使ってないわけではない馬多数なので、その馬の次走の取り捨てに注意。
力量不明の人気の3歳馬を疑問視して古馬で攻めたが、上位馬は3歳→3歳→×→3歳→△→◎→▲→◯という順番で、3歳馬が抜けだっただけで、古馬の評価は完璧。現段階でのマイル路線の3歳馬の評価は、展開、コース取り次第では上位進出の力量を十分持っているという評価が妥当か。
ガルボ東京新聞杯などのように前半が緩い方がベターで、今回や安田記念のように前に厳しいラップでは末甘くなる馬なんだろう。てか、これを安田記念回顧で示唆しているのに、それを無視した予想だったのかも。まぁ、妙味を狙って3歳馬切りだったので、どちらにしても馬券は不適中だったと思うけど。