JC (GI)

基本的には中盤スローからの持続力+瞬発力勝負。逃げ馬不在で本調子にはないビートブラックが逃げる展開なら、平均〜ややスローからの早めのスパートというレースが濃厚。時計は速く馬場がいいために、前残りが怖いところで、内を突ける馬や先行馬が狙い目。


ルーラーシップ
苦渋の選択だがこの馬から。オルフェーヴルは京都外回りで負けているように意外と瞬発力特化型だし前走はウルトラ底力勝負の厳しいレースだっただけに反動が絶対にあるはず。オルフェに逆転があるとしたら、宝塚記念ではオルフェよりも強い競馬で負けて強しだったこの馬か未知の魅力の3冠牝馬くらいか。外枠に入り、出遅れて後ろから行くことになった場合が心配だが、鞍上はこの馬にとってベストかと思われるウイリアムズ。瞬発力がなく、持続力というよりも惰性力に優れた馬なので、先行してウイリアムズがトーセンホマレボシのように早めのロングスパートを仕掛けることができればチャンスあるだろう。

ジェンティルドンナ
オークスがやはり圧巻。秋二戦は軽い競馬で疲れもさほどなさそうなのもよい。秋華賞などで優れた持続力をみせ、オークスで底力を示しているだけにここでもやれるはず。時計的にはダービーのフェノーメノ級の評価が可能で、この馬買うならフェノーメノは切りで。ただ、この二番人気はやや過剰人気か。

▲エーシンフラッシュ
コース取りが完璧だったにしても前走は完勝。ベストは前走のように究極の瞬発力戦ではあるが、底力・持続力勝負にもある程度は対応できる。ルメール騎乗で先行競馬が期待できるし、おそらくベストに近い舞台。それでいて前走負かしたフェノーメノよりも人気がないならこっちを上に取りたい。

ジャガーメイル
内枠を引いたので昨年のような競馬が期待できる。ここ二年の走りからも適性は文句なし。

トーセンジョーダン
調子今一つのようだが、前走は展開向かずもこの馬なりに上がりを使っており軽視は禁物。昨年の走りができれば。


馬券は◎の単勝と、◎からの馬連4点と縦目○▲に、◎-△のワイド2点で。


[結果]
12: 12.8-11.0-12.0-12.3-12.1-12.1-12.2-12.0-11.9-11.7-11.5-11.5 = 35.8-36.5-36.1-34.7 = 2.23.1
11: 13.0-11.7-12.4-12.5-12.2-12.3-12.5-11.9-11.2-11.0-11.5-12.0 = 37.1-37.0-35.6-34.5 = 2.24.2
10: 12.8-11.7-11.9-12.3-12.0-12.7-12.9-12.0-12.2-11.2-11.3-11.9 = 36.4-37.0-37.1-34.4 = 2.25.2
09: 12.7-10.5-12.0-12.0-11.8-12.2-12.1-12.0-12.0-11.4-11.4-12.3 = 35.2-36.0-36.1-35.1 = 2.22.4
08: 12.6-11.6-12.4-12.6-12.6-12.8-12.6-12.0-11.9-11.2-11.3-11.9 = 36.6-38.0-36.5-34.4 = 2.25.5

レースラップはテンやや早めから中盤も弛まずの一貫ラップだがこれは逃げたビートブラックのみのラップであり、実際はテンやや早めから中盤で(特に第3ブロック)で大きく弛んでからの直線の瞬発力勝負の様相である。ジェンティルドンナは斤量差を瞬発力勝負にすることで最大限に生かした格好か。上がり32.8が示すように優れた瞬発力を示したまでで、まだ底力は古馬対戦で示したとは言いがたいので要注意。ルーラーシップは出遅れで万事休すだったが、そもそも出遅れる可能性が高い馬を本命にしていた自分が悪い。オルフェーヴルの捲った脚は見事で、これくらい走れて当たり前だが。他は特に見所のないレース。叩き合いは見所あったが、レースレベルとしては疑問。