ダイヤモンドS (GIII)

11年:13.3-12.3-12.5-12.6-12.0-12.6-12.0-13.0-12.9-12.9-12.7-13.0-12.6-12.2-11.3-11.9-12.1 = 50.7-49.6-64.1-47.5 = 3.31.9
10年:13.5-12.0-12.3-12.7-12.5-12.8-12.8-13.3-13.0-12.3-12.5-12.4-12.5-12.1-11.2-12.1-12.6 = 50.5-51.4-62.7-48.0 = 3.32.6
09年:12.9-11.4-11.9-12.8-11.5-11.8-12.1-13.0-12.3-11.9-13.0-13.5-12.2-12.0-11.9-11.9-13.3 = 49.0-48.4-62.9-49.1 = 3.29.4
08年:12.9-12.7-12.5-12.8-11.8-12.4-13.0-14.0-13.3-12.5-12.6-12.8-12.4-12.0-11.6-11.5-12.8 = 50.9-51.2-63.6-47.9 = 3.33.6
07年:12.8-11.7-12.4-12.5-12.2-12.6-12.0-12.7-12.7-12.1-12.5-12.7-12.4-12.4-11.7-12.3-12.6 = 49.4-49.5-62.4-49.0 = 3.30.3

レース展開は毎年まちまちで、07年はテン速く中盤も比較的緩まない底力勝負で中団/先行の1,2着馬は天皇賞2,3着に、08年はテン・中盤一般的も上がりで大きく止まる低レベルな追い込み決着で、09年は過去最速の激流勝負で流石に追い込み決着、10年は前半スローからのロングスパート戦、11年はやや前半が速いが比較的中弛みレースとなった。07年を除いたいずれの年にも共通するのが残り4ハロンの持続力勝負になると言う点。実際11年はコスモメドウ(万葉S)、コスモヘレノスステイヤーズS)、キタサンアミーゴ(京都2400m)、10年はフォゲッタブル菊花賞2着)・・・といったように、軒並みロングスパートの長距離戦で好走しているという傾向がはっきりとある。ゆえに、狙い目はロングスパートの長距離戦で好走歴のあるスタミナ豊富でしぶとい馬といったカンジだろうか。


[参考レース]
ステイヤーズS (GII)
11年:12.4-11.5-12.7-12.2-12.2-13.6-13.5-13.3-13.6-13.4-13.3-13.2-12.9-12.6-12.9-12.4-11.9-13.2 = 48.8-66.2-65.4-50.4 = 3.50.8 ※不良
10年:12.8-11.3-12.5-12.3-12.2-12.5-12.7-13.2-12.7-12.8-13.1-13.4-12.8-11.1-11.5-12.0-11.9-12.6 = 48.9-63.3-63.2-48.0 = 3.43.4
09年:13.0-11.8-14.1-13.6-13.4-13.4-13.7-13.5-13.4-13.1-13.7-13.2-12.7-12.2-11.8-11.4-11.5-11.8 = 52.5-67.4-64.9-46.5 = 3.51.3 ※稍重
08年:13.0-11.5-13.7-13.2-12.6-12.7-12.1-12.8-13.2-14.1-13.7-13.5-12.4-11.9-12.1-11.9-11.4-12.3 = 51.4-63.4-65.6-47.7 = 3.48.1
07年:13.1-11.5-12.9-13.7-12.8-13.0-13.1-13.0-11.9-12.2-12.4-12.3-12.2-12.0-12.9-12.0-11.4-12.5 = 51.2-63.8-61.1-48.8 = 3.44.9

だいたい残り5ハロンの持続力勝負になる点で共通しているが道中のペースは様々。11年は馬場を考慮すればかなりテンが速く、第2/3ブロッグで緩むも第4ブロッグで再び加速したため流石に先行馬には厳しく、忙しいテンで控えて緩んだところでまくった競馬(馬場が悪いため直線勝負の馬は不発)が勝ち馬にハマった。10年はテン、上がりが速い典型的な中揺るみレースも残り5ハロン目に11.1が刻まれているようにそれなりの持続力が問われたか。09年は前半が流石に遅過ぎる凡戦で、08年も前半スローからの基本残り5F勝負。07年は前半はゆったり入るものの、第3/4ブロッグが極めて速いかなりのロングスパート戦で極めて優秀で、2、3、4着馬が翌年重賞を制したのも頷ける。


[予想]
スマートロビン
日経新春杯は馬体大幅増でいかにも休み明けという中で、馬場の恩恵があったとはいえ過去最速の厳しいラップを刻んでの惜しい5着。このレースの他にも比叡Sや阿寒湖特別(縦長の展開なので3番手からかなり長い脚を使っている)など持続力勝負にはめっぽう強い。前走で底力も示した今なら(一番人気なの?)ある程度の人気でも買い。
マイネルキッツ
前走は忙しかったテンで控えて徐々に進出という見事な騎乗での圧勝ではあったが、長距離の持続力勝負では国内GI級の能力をまだまだ示している。ハンデが気になるが、地力でそれなりにやれるのでは。
オウケンブルースリ
この馬の本骨頂はウオッカの2着だったJCのように厳しいペースでも良い脚を使えるところにあったが、近走はスローからの持続力勝負で好走している。衰えで厳しいペースには対応できないかもしれないが、今回はそうもならなそうなので地力でやれるのでは。
△ヤングアットハート
締まった底力勝負に強い馬で持続力もそれなりにある。ただ、ステイヤーズSが完敗だったのは馬場が要因かもしれないが、スタミナ面での不安は拭いきれない。
ビートブラック
これまでスローからの持続力勝負でしか良績がなく、ステイヤーズSでも惨敗しているように、底力はいまひとつ。スマートロビンに前走先着しているものの、向こうは上積み見込めるため、少なくともスマートロビン以下の評価。
コスモヘレノス
評価が難しいところだが、この馬はスタミナ豊富なステイヤータイプなのだと思う。その上、昨年の当レースで好走もしているし、ステイヤーズS勝ちの持続力があるように、適性は十分。近走2走(天皇賞は一旦先頭に立つなどして度外視)に目をつぶって、本調子を期待してどこまで。
ギュスターヴクライ
上がり馬だけに評価が難しいが、どう考えても過剰人気。京都外周りではイグアスに負けているし、近2走は道中大きく緩むところがあり、底力には疑問。勢いでどこまでってとこ。


馬券はいつもどおり、▲までの馬の馬連BOXに、◎から△の馬へ流す。


[結果]

12年:12.9-12.0-12.7-13.0-12.9-13.2-13.1-13.9-13.8-13.7-13.6-13.2-12.2-11.4-11.2-11.5-12.5 = 50.6-53.1-66.5-46.6 = 3.36.8

テン一般的も、第2、3ブロッグがとてつもなく遅いはっきり言って凡戦。その分、第4ブロッグが過去最速になり、ここで捲っていこうとした馬は自滅し、行き切った馬と中団以降でじっとしていた馬が恵まれる形に。このペースでありながら、逃げ馬と大差ない上がりしか使えていない馬が大半(=後半5ハロンに直せば速くとも上がりで失速してるということ)で、スタミナ面も持続力面も基本的にこのレースで加点できる馬は少ないが、唯一違う脚で突っ込んできた2着馬と、早めに捲っていったマイネルキッツコスモヘレノスは、スムースなレースならもう少しやれても良い。◎スマートロビンはこのペースで逃げ馬を交わすことができないということは、スタミナ不足もしくは地力不足と言わざる得ない残念な結果。