フィリーズR (GII)

11年:12.3-10.5-11.3-11.8-12.0-11.8-12.6 = 34.1-11.8-36.4 = 1.22.3 ※稍
10年:12.2-11.0-11.8-12.1-11.8-12.0-11.9 = 35.0-12.1-35.7 = 1.22.8
09年:12.3-10.5-11.5-12.0-12.2-12.0-11.9 = 34.3-12.0-36.1 = 1.22.4
08年:12.1-11.0-11.7-11.9-11.6-11.8-12.4 = 34.8-11.9-35.8 = 1.22.5
07年:12.5-10.9-11.4-11.7-11.4-11.7-12.2 = 34.8-11.7-35.3 = 1.21.8

まったくと言っていいほど直線入ってからの急加速、いわゆる瞬発力勝負にならないのが特徴。淡々と前半からハイラップが連続する、スプリント的/ダート短距離的なレースになることが多い。それゆえ、速い流れを前で押し切ってしまうような馬はむしろスプリンターの素質を見せたような形で(09年ワンカラット・レディルージュ/07年アストンマーチャン)その後スプリント路線でむしろ注目としたい。クラシックで注目はこの流れをむしろ差すような馬で、08年マイネレーツェルレジネッタなど。11年は激流すぎたか上位馬はこれに該当せずで、10年はテンが過去最遅で勝ちタイムも平凡とレースレベルが疑問といった感じだろうか。

アイムユアーズ
馬場は回復するもやや力のいる馬場。締まったペースで流れれば外からの差しも決まる。当馬は前傾の函館スプリントで最速上がりで2着、同じく前傾で流れたファンタジーで差して1着、阪神JFはスローを先行して2着と、このレースで必須のスピードはもちろんのこと、底力勝負になってもOK、そしてスローに落ち着いてもそれなりに恰好つけられるというように、現時点で完成度は一番。人気でも軸とする。

○レディーメグネイト
このレースで狙い目のダート短距離勝ち馬であり、京都1400mではハイラップを逃げ切っている。ファンタジーは体調、阪神JFは距離とすれば、今回は注目。パワータイプで現在の馬場は向いている。逃げ、先行で適性該当馬はこの馬とファインチョイスくらいしかいない。

▲サトノジョリー
ダート短距離好走馬。レッドクラウディアが人気するならばこの馬も。

△レッドクラウディア
上と同じくダート短距離好走馬。

△ビウッチアス
前傾のスプリント戦で差せる馬はこのレースで狙い目。

△ファインチョイス
レディーの項でも書いたが先行で狙えるのはあとはこの馬くらい。函館スプリントとファンタジーの先行して踏ん張ったレースぶりを評価。ただ体調がいまひとつのよう。

△プレノタート
勝った京都1400mは11秒連続のラップで一応の評価はできる。今回のラップも差してこれそうな馬ではあるが、前傾の1400m好走歴がないのでここまで。


馬券は◎からの馬連均等流し(結果的に○、▲は人気ないので順に払い戻しが多くなるため)。○-▲の縦目もおさえる。


[結果]

12年:12.2-10.7-11.4-11.8-11.9-11.9-12.9 = 34.3-11.8-36.7 = 1.22.8

良馬場発表も相変わらず時計のかかる馬場。展開は傾向通りに淀みないペースからのスピード勝負。そしてラストは大失速となった。好走した馬も大方戦前の分析通り、短距離やダート戦で一本調子のスピードを示してきた馬。一番人気から買っていながら、2、3、4番人気を切ってのこの結果は中々優秀ではないだろうか。(もちろん普段買わない一番人気を買って、しっかり好走したというのも価値が高い)
で、その勝ち馬だが、ラスト大失速ながらこのペースを前で踏ん張ったレースぶりは一番強かったのだが、むしろこれだとスピードが勝ったタイプともとれ、優秀なスプリンターである一方、本番では足らない可能性が高い。2着馬なんかもスプリンターであろう。追い込んで味のある競馬をしたプレノタートは完全に展開がハマった感は強いが勝ち馬よりは本番で買いやすいとはいえ、同じようなパターンだった昨年の1、2、3着馬が本番ではさっぱりだっただけに微妙な評価止まり。