天皇賞・春 (GI)

11年:13.2-11.7-12.9-13.0-13.4-12.5-12.9-12.6-13.9-12.6-12.0-12.2-11.7-11.4-12.1-12.5 = 50.8-51.4-50.7-47.7 = 3.20.6 ※稍
10年:13.3-11.9-12.0-11.5-12.0-11.6-12.2-13.8-13.5-12.8-12.6-12.5-11.8-11.3-11.4-11.5 = 48.7-49.6-51.4-46.0 = 3.15.7
09年:13.3-11.7-11.4-12.2-11.6-11.9-11.9-13.0-13.0-12.7-12.7-12.2-11.7-11.8-11.3-12.0 = 48.6-48.4-50.6-46.8 = 3.14.4
08年:13.3-12.1-11.4-12.2-12.1-12.2-11.8-12.8-12.6-12.5-12.7-12.3-11.8-11.3-11.5-12.5 = 49.0-48.9-50.1-47.1 = 3.15.1
07年:13.2-11.9-11.8-11.6-11.8-11.6-11.8-13.0-12.9-12.4-13.0-12.5-11.8-11.2-11.3-12.3 = 48.5-48.2-50.8-46.6 = 3.14.1

基本的には第1、2ブロックが48秒、49秒台で流れ、第3ブロックで一旦弛んだ後、第4ブロックが最速になるというパターンで、スタミナ自慢の馬が大抵はロングスパートを仕掛けるというのがお決まりとなっている。具体的には7ハロン目までは12秒弱のラップを淡々と刻み、8〜11ハロン目で大きく弛み、12ハロン目からのロングスパート。ただ、10年は中弛みがキツかったため極端な前残りとなった。昨年は基本的には傾向通りも第1、2ブロックが遅く、先頭が目紛しく変わったためラップの緩急が大きく、最後ナムラクレセントが先頭となってからは約6ハロンのロングスパート勝負となっている。


[予想]
トーセンジョーダン
予想のポイントは超高速馬場とオルフェーヴルがポカしないかの二点となる。まず、後者については京都3200mのコース形態上、基本的に前半は淀みなく流れるため、まぁ前走のように折り合いを大きく欠くことはないと判断する。前者については難しいが、スピードタイプの中距離馬にも向く+内、先行馬が有利になる点を考慮すればこの馬しかないか。現役古馬最強馬だと判断しているこの馬とのオルフェーヴルの勝負付けはまだ済んでいないと思っている以上、今回はこの馬の頭に欠けてみたい。オルフェーヴルは折り合い重視で仕掛けが遅くなるようなことがあれば、前走、前々走と不得意な流れの持ち込んで自滅した分、今回はきっちり早めに動いてロングスパートをしてくれると思われるこの馬が前で押し切る可能性は十分。とにかく一貫ラップの持続力勝負の天皇賞秋、スローからのロングスパート戦のJCという性質の異なる2つの中・長距離の大レースで実質(ブエナ引退で)現役最高級の競馬している点を評価したい。

オルフェーヴル
前述の通り。

ナムラクレセント
逃げ、先行、内枠有利の現在の馬場、調教抜群などを考慮すれば残り目あるかと思いたいところであるが、ステイヤーズSの惨敗や日経新春杯の不甲斐なさ、阪神大賞典も実質ラストかなり失速しており入れ替わりの激しいレースとはいえレースレベルに疑問があるゆえ、ここまでの評価とする。ペース上げればオルフェーヴルは力を発揮できるだろうし、下げれば切れ負けするだろうし、前走のあの差を見れば逆転は難しいかと。


馬券は絞ってこの3頭。頭あるのは◎、○のみとし、◎の単勝をまず本線。◎-○の馬連を買い足し、押さえで○-▲の馬連も(連複系馬券がボーナスのレースなので)。
ただ、クイーンスプマンテが勝ったエリザベス女王杯のように駄馬が実質スローで離して逃げたりすると、まさかの行った行ったとかがあるかもしれない。各馬ある程度勝ち目はあると思って乗るだろうし、ナムラ和田がそんなこと許さないだろうからそんな風な展開にはならないと信じたいが・・・


[結果]
12年:13.0-11.6-11.3-11.7-12.4-11.9-11.9-12.7-12.7-12.7-12.1-11.9-11.4-11.7-12.3-12.5 = 47.6-48.9-49.4-47.9 = 3.13.8

レース前にまさかないだろうとぼやいたことがまじで起きてしまった・・・
高速馬場だったのも関係するが、第一ブロックは過去最速、第二ブロックは平均的も第三ブロックもさほどゆるまず、かなり速めのスパーとの残り6ハロン勝負となり、その結果第4ブロックは過去最遅も、比較的淀みないスタミナ勝負の底力戦となった。ただし、そういったレースをしていたのは実質離れた3番手までのナムラクレセントくらいまで、4番手以降の馬たちは折り合い選手権に徹して、実質どスローだったと言えるだろう。それゆえ、中団以降にいた馬らは物理的にもう届かない位置=すなわちレースに参加していなかったと言っても過言ではない。今回、オルフェーヴルヒルノダムールら人気で惨敗した馬が多いが、特殊な展開にやられたということで度外視でいいだろう。本命のトーセンジョーダンはもう少し前で競馬してほしかった(できればナムラのあたり)とはいえ、あの展開で無難に走ったといったかんじ。一貫ラップの宝塚記念が向くのは間違いないので、人気しそうだけど次走も無視できないだろう。
さて、問題はこの展開を低確率とはいえ予見しておきながら馬券に反映できなかったこと。今回の件でも改めて思わされたが、弥生賞ダイヤモンドS日経賞といい、近年ほんとに各ジョッキー折り合いにだけバカみたいに専念する折り合い選手権が大流行していることを考慮し、少しでもそうゆう展開になりそうと思ったら、第一感を信じて押さえでもいいから買ってみる、ということを肝に命じておきたい。
それだけではない。今回、ビートブラックの大激走は展開が向いたのも馬場が向いたのも確かだが、馬自体の実力もあってこそだとラップバランスの優秀さから判断される。今回のハズレを展開にやられたと一蹴りするのではなく、各馬分析が未熟だったこともあいまってであることもしっかり認識しておきたい。では具体的にはどこがビートブラックの買い要素だったのか。1)超高速馬場ゆえに内枠、先行馬はかなりのアドバンテージであり、2)11年大阪ハンブルクCはなかなか優秀なものの、重賞では結果が出ていない。だが、京都外回り限定で考えれば、菊花賞3着、11年京都大賞典2着、12年日経新春杯4着とそれなりには走っている。=切れないが長く脚が続くタイプで下り坂の助けが必要と判断することもできるゆえ、3)特殊なレース展開になる可能性があるならば、多少の実力不足は展開の紛れで克服可能とみる。といったところだろうか。
基本的に度外視でいい結果なので、宝塚記念では上述のトーセンジョーダンヒルノダムールオルフェーヴルなどにはしっかり警戒することもお忘れなく。
自分と同じようなことを反省している記事なので参照のこと(http://90884.blog64.fc2.com/blog-entry-6089.html)。
また、好例のMahmoudさんの天皇賞・春回顧(http://ameblo.jp/mahmoud1933/entry-11245618972.html)。ナムラは怪我の影響があったっぽく、スムーズならワンツーがあったかも、と。