ラジオNIKKEI賞 (GIII)

11年:震災の影響で中山開催
10年:12.6-11.5-11.4-12.6-12.3-11.5-11.6-11.7-12.1 = 35.5-36.4-35.4 = 1.47.3
09年:12.4-11.3-12.0-12.3-12.1-11.9-11.9-12.0-12.4 = 35.7-36.3-36.3 = 1.48.3
08年:12.6-10.8-11.7-12.6-12.2-11.7-11.6-11.4-12.2 = 35.1-36.5-35.2 = 1.46.8
07年:12.6-11.5-11.3-12.2-12.4-12.3-11.6-11.6-12.2 = 35.4-36.9-35.4 = 1.47.7

近年はやや中弛み傾向で4、5ハロン目に一旦弛むものの、基本的に一貫して12秒前後のラップが続く、スピードも底力も問われるレース。それゆえ、隠れた出世レースでもあり、このレースの結果には注目したいところ。これまでクラシック戦線を瞬発力で活躍してきたようなタイプは、10年のように中盤弛みでもしない限り苦戦を間逃れない。


[予想]
レース予想のポイントはペース。逃げ馬ビービージャパンとメイショウカドマツが揃って8枠に入ったことでテンは速くならないだろう。とはいえ、二頭とも先手を取るまでにやや脚を使うはずなので、そのあとペースを落とすのか、落とさないかがミソになるかと。そこで藤岡(兄)の弥生賞が思い出される。この時は最内枠だったが出遅れたためにハナに行くためにだいぶ脚を使ってしまったため、中盤ペースを落としたのだが、それが災いとなり瞬発力優位の馬に最後ミスミス交わされることになった。ハゲ岡はこのように中緩みの逃げが馬鹿みたいに好きなジョッキーではあるが、さすがにこのときの学習があるだろうし(!)、折り合い選手権したい前哨戦ではなく、ここは鼻息荒くして勝ちたいレースとなれば、あの時ほど中盤も緩まないと推測する。

◎メイショウカドマツ
ということで本命はこの馬。この馬の強さはもはや解説がいらないと思うが、とにかく上記のように締まったペースでレースが流れれば、今の先行馬有利の福島の馬場も味方して普通に押し切れるはず。

○ロードアクレイム
格下馬ではあるが、底をみせていない魅力はあるし、切れないがよい脚を長く使うというタイプで福島は向きそうだが、小回り適性は不明。前走は締まったペースが淡々と続くハイレベルな戦いで、その中で直線何度も詰まりながら圧勝したレースぶりは力が違った。未知の魅力込みで先行抜け出しで◎との1−2に期待。

▲ローレルブレッド
成長力がどうかと思っていたが、スピルバーグには完敗も前走で中距離の瞬発力勝負に対応するという新たな心境をみせた。もともと切れないタイプで、黄菊賞のような流れが向くためこのレースへの適性は高いだろう。

△アーデント
実績から普通に。ただ弥生賞は恵まれ、京成杯4着だけではここの評価まで。

△ショウナンカンムリ
◎、○を評価するならばこの馬も評価しなければならない。


馬券は◎の単勝、いつも通りの馬連で。一、二番人気は典型的なこのレースで負ける底力疑問タイプ。3着はあっても連候補ではない。


[結果]
12年:12.4-11.2-11.9-12.6-12.4-12.2-11.7-11.5-12.0 = 35.5-37.2-35.2 = 1.47.9

藤岡お得意の溜め逃げで、中盤か過去に例を見ないほどのスローペースとなった。◎メイショウカドマツの上がりは35.6とバテてはいないが、瞬発力上位馬に差し切られてしまった。絶好のコースと馬場が味方しておきながら、不利なペースで運び自ら負けにいったくそ騎乗であった。ハゲ岡に淀みない逃げを期待したのが悪かったのだが・・・
意外に出世レースとして注目されるレースながら、今年は中盤がかなり弛んだために底力はまったく測られなかった。それゆえ上位馬の加点評価は必要ないだろう。底力勝負歓迎だった◯も▲もこの流れだと厳しい。