エリザベス女王杯 (GI)

基本的に逃げ馬がやや離し気味に逃げる展開になることが多く、後続は長く良い脚を下り坂から直線にかけて要求されるという、お決まりの京都外回りの持続力勝負になりやすい。スロー逃げが好きなレジェンドブルーやスマートシルエットくらいしか逃げがいないため、ここも例年通り後半の持続力勝負だろう。スロー濃厚なため先行馬有利かもしれないが、馬場が悪く差しもある程度決まると想定。


[予想]

フミノイマージン
メンツをみればこれはただの牝馬限定GIII。とすれば中距離重賞3勝で、牡馬の強豪どころのダークシャドウも破っているこの馬が格が抜けているだろう。小回り向きも、小回りコースで捲れる脚は=持続力+コーナーワーク得意ともとれ、京都外回りは向くかと。前走京都大賞典はラップ的価値高く、200m短縮でラストまで距離もつ。

レインボーダリア
近走それなりに検討しており、昨年のエリ女の5着馬。ホエールは近走マイルよりにシフトしているため、自然にこの馬が馬券圏内へ浮上。

マイネルイサベル
以下、混戦ではあるが、道悪も問題なく、重賞では常に健闘、前走勝利もフロック視され人気皆無で妙味があるこの馬で。なぜか、古馬牡馬混合OP、重賞、牡馬混合1600万などで好走している馬よりも、1000万好走馬の方が人気といったなぞの人気になっているので、ここは素直に実績馬を上に取りたい。前走は後半かなり速い持続力勝負で、新潟2000mでの好走もここへとリンクする。

アカンサス
道悪は向かないかもしれないが、古馬OP勝ちの実績を素直に信頼する。

×マイネルジャンヌ
上述の通り、ここでは1600万タイム差なしは大威張り。先行脚質も恵まれるか。


ヴィルシーナ秋華賞はスローの恵まれで、オークスアイムユアーズの方が強い競馬で、じゃあアイムユアーズがここでどこまでこれるかといったら、連下扱いが妥当でこの人気が過剰人気。たしかに、今回も秋華賞のような流れになりそうで、3着はあっても軸にはできない。
ということで、馬券は◎の単勝勝負。◎から△までの馬連を厚めに、◎から印の馬へのワイド(ヴィルシーナは軸にするほど信頼できないが3着に来ても不思議ではないという微妙な評価なため)を抑える。


[結果]
12: 13.0-11.3-12.9-12.6-12.6-12.9-12.7-11.9-11.5-12.5-12.4 = 37.2-38.1-24.6-36.4 = 2.16.3 ※重
11: 12.4-10.5-11.4-11.5-11.7-12.4-12.8-11.8-11.8-12.9-12.4 = 34.3-35.6-24.6-37.1 = 2.11.6
10: 12.7-11.2-12.3-12.3-11.6-12.1-12.1-11.9-11.8-12.7-11.8 = 36.2-36.0-24.0-36.3 = 2.12.5
09: 12.5-11.3-12.2-12.3-12.2-12.2-12.3-11.8-11.7-12.2-12.9 = 36.0-36.7-24.1-36.8 = 2.13.6
08: 12.5-10.7-11.9-12.1-12.1-12.4-12.8-12.4-11.5-12.0-11.7 = 35.1-36.6-25.2-35.2 = 2.12.1
07: 12.7-11.1-12.4-12.1-12.3-12.6-12.8-11.8-11.1-11.4-11.6 = 36.2-37.0-24.6-34.1 = 2.11.9

前がかなり離して引っ張るレースも今年は比較的一団に。ただペースは馬場を考慮してもかなり遅く、前には楽なペース。また、馬場の内は相当に悪く、内枠の馬、最後の直線で内を突いた馬はかなり苦しかったか。この展開で前で踏ん張り切れない先行馬のだらしなさが光り、上位組はヴィルシーナ以外は外差しか追い込み馬だらけ。低レベル戦で今後に向けて参考にするべきものはない。◎フミノイマージンは距離ぎりぎりで今日の馬場はスタミナ的に苦しかったか、もしくは道悪適性が低く、最内をついたコース取りも悪かったのだろう。◯の勝利にも関わらず単勝を持っていなかったのは悔しいが、◎がそれだけ力抜けていると思っていただけに仕方がない。◎の敗因は馬場がすべてだろう。
ただ、常識を捨てるということを再認識させられる教訓とはなった。メンバを見ればこれはそこそこGIIIの駄馬戦。とすれば重賞未勝利のオープン馬レインボーダリアの頭も一考できたのでは。近年、レベルの低い牝馬戦線や短距離戦線ではそうゆう柔軟な考えが必要だろう。